面倒だなぁ

素直に出てきたのはこれだった

完全に離れてしまった
全部纏めて、あの子も含めて、
輝かしいものだったから、
過ぎ去ってしまった其れに
もう僕は夢中になれない

目の前に魅力的なものがあるんだ
抗えない


…熟、都合主義だと思う
少しずつ離れてしまった距離は
今どの位在るんだろう
久々に呼ばれた名前は今や
彼女しか使わなくなった
無くしたくないけど
もう同じ様に笑えはしないんだ

身勝手な自分を殴りたい
懐かしい歌声
足りない物は数え切れない
天使と名を掲げて進む私の信じた人
もう添う事は無いだろうけど
ずっと在り続けて
この広い世界の何処を探したって
もうあの人の姿は無いんだってさ
信じられる?
絶えず塗り変えられてく画面が昨日
訃報と皆の声を伝えてくれた
皆は泣いて悲しんでいるその中で
乾いた笑いしか出てこない私は
何処かおかしいんだろうか

日本語なら読めるはずなのに
その意味が分からない

指切りさえしてないけど
まだ歌ってくれると思ってた
縮緬のような渇いた肌だった
深過ぎる喉の窪みに愕然とした
いつも厚着をする人だから
久しく見ていなかった体
こんなに痩せ細って小さかったのか

繋いだ手は温かいけど涙が止まらない
貴女の中に私は居ますか

人に成った五人の中なら
誰よりも私でしょう
それでももし私が居なかったとしたら
どうしたらいいですか

笑っていられるだろうか
恵まれてるなぁと思う
何だかんだ文句を言っても
ほんの些細な事だらけで
大抵笑っていられるのだから

何のために血を流すのか
痛みを抱えて立ち続けるが
意味が分からないから
投げ出したくなる
いつかは感謝するのだろうか
妖精が歌い踊る庭の
美しさと狂気に魅せられてしまった
もっと奥まで入りたくて
もっと随まで知りたくて
遂に鍵に手を伸ばす
秋に扉が開くはず
何度目の桜でしょう
あの日も冷たい雨でした
瘡蓋も取れて久しい傷は
ついぞ忘れるほどでした
貴方は今笑っていますか

綺麗な思い出になったよ、ねぇ
もう一度、あの景色を作りたい